同期の中で体力抜群で酒豪だった横田氏の訃報に驚いてます。 思い起こすのは2回生の夏合宿、後立山連峰縦走(pl鈴木氏,sl田川氏)時に起きた赤痢事件です。白馬岳登頂後pl鈴木氏が下痢で体調を崩し下山。 数日後には1回生のA氏がバテて3回生の庄中氏が付き添い下山。3名欠いた状態で縦走を継続。残された荷物は全員で分配し担ぐ事になりましたが、横田氏とは荷物の配分を巡り毎朝口論した気がします。 その後唐松岳で八方尾根から登ってきた4回生の片岡氏が合流し順調に歩を進めました。 三俣蓮華岳のテントサイトに到着し明日は槍ヶ岳に登頂し下山だとテントを張る準備をしてた時、山小屋から我々の所に人が来て,先に下山した鈴木氏が赤痢を発症したので,直ちに下山せよとのこと。保健所から無線連絡が各山小屋に同志社パーティを止めるよう要請されたようです。 テント設営も禁止され,山小屋で消毒用のクレゾール液を貰い直ちに下山をはじめ,途中ビバークをして翌日下に降りたところ,自動車2台が待ち受けており、大町伝染病院に隔離されました。新聞やラジオでも同志社パーティの集団赤痢感染が大きく報じられることになりました。 この事件で夏合宿は中止となり各パーティ毎に解散したと思います。 病院では毎朝検便が行われ,赤痢菌が出るかどうか一喜一憂したものです。 2週間後に菌が出なければ退去となりますが,1回生のM氏は菌が抜けきれず更に2週間の入院となりました。きのどくでした。 退院したのはススキが茂り秋風が吹く8月中旬でした。嬉しかった思いが残ります。
余談ですが,このパーティから田川氏・横田氏・真鍋氏と3代の主将が選出されてます。 なお,田川氏・横田氏・秋山氏が故人となりました。
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